紫外線の子供への影響は?

日焼け止め

外遊びの機会も増えてくる春。だんだんと紫外線の多い季節になってくると、心配なのが子供への影響。今は昔と違って紫外線が強いから対策はしたほうがいいけど、日光に当たらないのも良くないと聞くし…。そもそも子供に日焼け止めは必要なのでしょうか?

 紫外線の恐怖

現代は地球を紫外線から守っているオゾン層の破壊が進んでおり、昔に比べると紫外線が強くなっています。紫外線の与える肌へのダメージは深刻なもので、シワやシミの原因になるばかりか、皮膚がんの原因になることも知られています。日本の5倍以上と言われるかなり強度の紫外線にさらされているオーストラリアでは、年間約40万人もの人が皮膚がんになっていて、皮膚がんの発症率は世界一だそうです。そのため、国民の紫外線に対する意識は高く、「Slip…衣服で肌を守る。外出の際は長袖を羽織る Slop…日焼け止めを塗る Slap…帽子をかぶる」とさかんに呼びかけられています。日本はオーストラリアより紫外線が少ないからそこまでしなくても良い、という話ではなく、紫外線の害は大きく、それは大人も子供も関係ないということです。

 紫外線に関する昔と今の考え方の違い

最近では18歳までに浴びた紫外線の量で将来皮膚がんになるかどうかが決まる、という調査報告もあるそうで、日本でも徐々に紫外線の有害性は認識され始めているようです。昔は子供は外で真っ黒に日焼けしながら遊んでいるのが健康的、という風潮がありましたが、今は母子手帳からは赤ちゃんを日光浴させましょう、という項目が消え、なるべく早いうちからの紫外線対策が勧められています。

平成15年には、紫外線に関する保育指導を示した「紫外線保健指導マニュアル」が、環境省からも刊行されています。保健活動で指導を行っている方や、保健師の方向けの内容で、小さな子どもを育てている保護者に、子供のうちから紫外線を浴びすぎないよう、帽子、衣類、日焼け止めなどによる紫外線防御を心掛けることが大切だということを伝えるためのマニュアルとして作成されています。

 アレルギーの子の場合

結論から言うと、子供にも紫外線対策は必要なのですが、注意しなくてはならないのはアレルギーを持っている子供の場合。医師によってはアレルギーのある子供には日焼け止めを勧めない場合もあり、また日焼け止めも肌に刺激を与える成分が多く含まれていたり、成分にアレルギー反応を起こす子供もいるので使用には注意が必要です。SPFの弱い子ども用の日焼け止めは肌にやさしいものがほとんどですが、日焼け止め効果があまり強くないので、何回か塗り直すことも必要となってきます。いずれにしても子供の肌は大人よりもデリケートなので、将来のために、はやいうちから気を使ってあげたいですね。